最近、
急な案件が同時多発的に起こってしまい、
自分の手を動かさないと追いつかない状況が
何度かありました。
普段の業務では、
アウトプットはなるべくメンバーにお願いして、
ディレクションに回ることが多いわけですが、
自分の手を動かすことで
ひとつ気づいたことがあるので今日はその話です。
僕は常々メンバーに、
自身のアウトプットに対して「客観的な視点」を
意識するように伝えていますが、
僕自身がアウトプットする際は、
途中だとしても、人によく見てもらいます。
僕は工業大学出身なので
デッサンに向き合った時間はそんなに多くないのですが、
デッサンは、鍛錬によって絵がうまくなるのではなく、
「ものを見て、気づく力」が身につくものだと思っています。
いわゆる「客観性」です。
クリエイターは特に、
制作に没頭するあまり、
自身のアウトプットに対して盲目的になりやすく、
気がつくと周囲の情報が入っておらず、
周囲が期待しているアウトプットとのズレが生じ、
仕事として、中々クオリティが上がらないことがあります。
そんな時、周囲からの一言で
「あー、その視点はなかったな。そして自分でも気づけたな」
とハッとする経験は少なくないと思います。
しかし、「客観的な視点」を
自身のアウトプットに完璧に取り入れることは難しく、
僕も、自身のアウトプットに対して
周囲からの一言でハッとした経験ばかりです。
それは
自分を主体として見られる「客観的」な視野のキャパはある程度決まっていて、
経験でその精度を上げようとしても
カバーできる範囲はごく一部な気がします。
ではどうするかというと、
率直に人に聞けばいいんだと思います。
いわゆる壁打ちですが、壁打ちの精度は
経験で大きく上げることができると思います。
会社に属している以上、
自分のキャパで仕事をするのではなく、
他者との壁打ちを通して、
自分のキャパ以上の成果を出すことが重要だなと思っています。
手を動かしていて気づきましたが、
仕事のクオリティをとにかく上げるために、
僕は人よりも多く
「人に見せる」ことを意識している気がしました。
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