テンの仕事


今週の出来事を振り返ってみると
何度か自分でもハッとする体験がありました。


事業、クオリティディレクション、採用、組織マネジメントと、
いろんな物事が同時に進み、
常に何かに追われている感覚がずっとあり、
集中力が分散している自覚と、
とにかく走ることで紛らわせ、
「後で全部まとめて整理しよう」という意識に追われた週でした。


何か問題が起きたり、
多くの物事のタイミングが重なった時に
どうしても足元に気がとらわれてしまい、
気がつけばその先を繋げられていないケースは多くあると思います。


デザインも同様に、
目先の表面的な「点」の解決手法としてではなく、
デザインをツールとして扱い
「課題」を解決するための手段として、
その「課題」の前後の文脈を紡ぎながら「線」で考えなければ意味がありません。


不思議なもので
デザイン作業をしている時には
「点」の意思決定はほぼなく、
何となく思い描いているゴールに向かって
頭の中では全てが「線」で繋がっていて、
一つずつ丁寧に組み上げていく感覚が近い気がします。


ではなぜ
足元にとらわれると「点」の仕事になってしまうのか。


それは、戦略が抜けているから。


デザイン作業の場合、
まずは0を1にするためのアイデアを考え、
その1を10にするためにアイデアを磨いて形にしていきます。


当然、全ての工程が繋がっていて、
ブラッシュアップして10にするための戦略を
頭の中で自ずと引いている気がします。


どんな仕事も足元の「点」ではなく、
テン(10)を見据えた仕事の進め方をしなければ、
それは仕事になっていないという


自戒。

Sugar Design

Sugar Design

渋谷で働くデザイナー

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